主将として強豪復活をめざす高田
成長
今季、出雲では6位、全日本では4位という結果を残している早大。いずれの駅伝に出走していない高田駅伝主将など故障明けの選手が復活し、チームの士気も高まってきている。2011年以来となる箱根優勝を目指す。
駅伝シーズンの開幕戦となる出雲は、苦しい立ち上がりとなった。並走していた他校の選手の猛スパートについていけず思うように順位を伸ばすことができない。しかしその中でもブレーキなく試合を進められたことは収穫となっただろう。
続く全日本ではシード権以上の価値があるレースとなった。中でも一番大きかったのは『鬼門』の1区を克服したことだ。例年早大が苦手としている区間だったが、中村信が1位と同タイムでタスキをつないだ。この好走に応えるように後続のランナーも奮闘。武田は準エース区間2位の成績を残す。藤原、永山が学生三大駅伝デビューを飾り、大舞台でも臆することなく自分の走りをしてみせた。高田、柳という主力を欠くなかで、シード権奪還という最低限の目標を達成。「箱根に向けて東洋大、青学大、駒大の尻尾をつかめたような気がする」(中村信)。久々に上位で試合を進められた伊勢路で、進化を遂げたことを示した。
復活
上尾ハーフでは井戸の5位を始めとする3人が入賞。前半では先頭集団を積極的に引っ張る姿も見られた。その1週間後に行われた10000m記録挑戦競技会では高田が出場。久々の10000mで復調ぶりを示し、明るい話題を持ち込んだ。
箱根を経験したメンバーが多く残っているが、中でも6区・区間記録保持者の三浦の走りにも注目が集まる。最終学年の意地を見せたいところだ。集中練習では、箱根路で最後に競り勝つ力強さを培ってくるだろう。優勝に向け、盤石の体制で出陣する。
TEXT=杉野利恵(早稲田スポーツ新聞会)
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