[全日本駅伝企画 vol.1]全日本優勝へカギを握る 長距離区間を制する男…東洋大・吉川洋次

東洋大の長距離部門といえば、覚醒を遂げたチームのエース山本修二(済4=遊学館)をはじめ、西山(総2=東農大二)、相澤(済3=学法石川)という3本柱の印象が強いかもしれない。しかし、駅伝シーズン開幕に伴い、ロードで大きな存在感を放つ選手が他にいる。それは、吉川洋次(ラ2=那須拓陽)だ。

昨年度は、1年生ながら三大駅伝すべてに出場。出雲駅伝(以下、出雲)では、鬼塚(東海大)など各大学の主力が出走する4区で区間4位とまずまずのデビューを飾る。続く全日本駅伝(以下、全日本)では、最長区間の8区を任されニャイロ(山学大)、鈴木健吾(神大卒=富士通)など出雲に次ぎ強力な選手との勝負に。その中でも安定した走りを見せ、さらには服部勇馬(H27年度済卒=トヨタ自動車)が同区間でマークした1年生日本人記録を上回った。箱根駅伝(以下、箱根)では、1位でタスキを受け取ると後続との差を1分以上広げ、2分以上の貯金を作り5区へとつなぎ、往路優勝を決定的なものへと導いた。

このようにルーキーとして昨年度は順調な一年を送った吉川だったが、今年はけがに苦しんだ。5月に行われた関東インカレになんとか間に合うものの思うような結果を残せず。それでも夏合宿を経て、駅伝シーズンへと標準を合わせていく。そして、先日行われた出雲で見事な走りを披露する。トップの青学大と27秒差の2位でタスキを受け取ると、凄まじい勢いで差をつめ4秒差に迫る。惜しくも逆転とはならなかったものの長距離区間での強さを見せつけた。また「ゴール目の前で青学大がゴールしたというのは自分にとってすごく悔しい光景だった」と吉川は振り返る。この悔しさを糧にさらなる成長を遂げていく。


全日本では、出雲以上に各校によるさらなる激戦が予想される。吉川の駅伝での安定した走りが東洋大優勝のカギを握るに違いない。

(東洋大学スポーツ新聞編集部・小島敦希)


プロフィール

吉川洋次(よしかわ・ひろつぐ)

生年月日:1998年6月9日

学年:2年

出身校:那須拓陽高校

学部:ライフデザイン学部

身長:169cm

体重:53kg

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