今年で50回目となる秩父宮賜杯全日本大学駅伝対校選手権大会が11月4日、決戦の時を迎える。各校がそれぞれの想いを乗せ、伊勢神宮へとタスキをつなぐ。
タレントぞろいの青学大
まず優勝候補の筆頭に挙げられるのは、先日の出雲駅伝を制した青学大だろう。9月29日、出雲に向け行われた5000㍍学内記録会では18選手が14分10秒を切るなど、高いレベルを見せた。主将の森田歩希(4年)を中心に、各学年にエース級を有す。原監督は「青学大で2チームを作り、1位と3位を狙える」と話したそうだ。圧倒的なタレントを揃え、2年振りの王座奪還を狙う。
絶対的エースが優勝へ導く
東洋大はエースの活躍が勝敗を大きく左右する。区間の距離変更で短い区間が多くなり、先行逃げ切りは難しい。山本修二(4年)は7区、8区の長距離、前半のスピード区間も走れるように準備している。完璧な準備でライバルたちを蹴散らしたい。走り以外でも仲間に明るく声をかけるなど、チームを優勝へと導く。
ケガ明け選手の完成度が勝負を左右
出雲では優勝候補と謳われながら、3位と不発に終わった東海大。阪口竜平(3年)ら主力選手に故障者が多く、出雲での編成は乱れた。エース・鬼塚翔太(3年)もメンバーから外れ、出雲での出場経験があるランナーは關颯人(3年)と館澤亨次(3年)のみという厳しい状況に。しかし、館澤ら3人が区間3位以内を獲得。エース不在の中でも経験値を得た。出雲出場者の成長と故障者の復帰、活躍が優勝へのカギとなる。
誇り胸に伊勢へと走る
昨年度、優勝を果たした神奈川大は2連覇を狙う。昨年度の絶対的エース・鈴木健吾(現・富士通)の穴をいかに埋めるか。他にも古豪・駒澤大や今回で最多46回目の出場を誇る京産大が出場。全27チームが各々のプライドを胸に伊勢を目指す。今大会でも数々のドラマが生まれる。
当企画では普段から間近で取材する学生記者が余すことなく各校の強さ、持ち味を紹介する。
(同志社スポーツアトム編集局・安本夏望)
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