[出雲駅伝]帝京大学~競り負けないチームを目指す~

総合10位でフィニッシュをした佐藤


 本学の駅伝シーズンの幕開け。第28回出雲全日本大学選抜駅伝競走(10月10日、出雲大社~出雲ドーム全6区間・45.1キロ)が行われた。優勝を目指した本学だが、結果は出場20チーム中10位。関東の大学の中では最下位で今大会を終えた。チームを率いる中野孝行監督は「個人の良し悪しが露呈して、各区間に選手を起用するシミュレーションができた」と前向きに語った。

 1区の内田直斗(経済・4)は「全体がスローペースで入ったので、自分も対応できた」とチームに勢いをもたらした。ラスト1キロで先頭集団から離されたものの、チャレンジ精神を活かし、最後の1秒まで諦めず、堂々の6位でタスキをつなぐ。しかし、流れに乗ることができない。2区の岩佐壱誠(医療・1)は「終始、余裕がなかった」と順位を2つ落とす。強い向かい風に加え、初の三大駅伝、唯一の1年生としての出場が緊張につながった。

 続く3区の畔上(あぜがみ)和弥(医療・2)は「変に実力以上の走りをしようと思ってしまった」と悔しさをにじませた。持ちタイムは関東の大学の中で最も悪いタイムであり、それでもやるしかないと吹っ切れたものの、大国主大神は味方せず。開始3キロから苦しい走りとなり、終わってみれば区間11位。3区は各校のエースが集う区間だけに、責任を大いに感じた畔上。「全日本大学駅伝で借りを返す」と巻き返しを誓った。

 最後は6区の佐藤諒太(医療・3)が10着でフィニッシュ。「みんながここまでつないでくれた」。仲間の思いを佐藤が出雲ドームへと運んだ。

単に速いチームではなく、競り負けないチームを目指す本学。全日本大学駅伝では、モットーである「ミスのない走り」を見せられるか。 


TEXT=中村和也(帝京スポーツ)

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