[出場校プレビュー]帝京大学~「チーム力」で上位進出~

往路での好走に期待が懸かる高橋

苦悩と成長

 前回大会は1区からスピードレースに出遅れ、往路16位と大苦戦。芦ノ湖一斉スタートから復路9位と追い上げるも、総合11位とあと一歩のところでシード権を取ることが出来なかった。前回大会の悔しさを胸に新チームが始動。3月の日本学生ハーフマラソンでは各選手、自己タイムを更新し、好スタートを切った。箱根駅伝予選会では「夏の練習を消化できず、足踏み状態で予選会を落ちることも考え た」と結果は2位と上々の予選通過を決めながらも、中野孝行監督は夏合宿での苦悩を話した。全日本でも畔上、竹下らの1年生を多用し、総合14位とふるわなかったが、主将の髙橋は「チームで戦うことを全日本で味わい、新戦力を試すことができたのは大きい」と今季初の駅伝でチームの成長を振り返った。

整った戦力

 12月、箱根駅伝エントリーメンバーが発表された。その中には、4年生が9名選ばれた。これは全21チーム最多の人数だ。前回、9区を走ったエース髙橋は7月、ユニバーシアード大会ハーフマラソンでは銅メダルを獲得。さらに、11月に行われた10000m記録挑戦競技会では28分37秒20の本学新記録を樹立した。前回10区で区間4位の堤、前回7区の内田は怪我で苦しむも、それぞれレースに復帰している。

そして、ルーキーたちも負けていない。畔上、竹下は共に10000m記録挑戦競技会では自己ベスト更新し、互いに勢いを持って箱根へ迎えられそうである。毎年11月下旬~12月上旬に行われる伊豆大島での合宿では本番へ向け最終調整を進めた。 日本中が注目する箱根駅伝で持ち前の『チーム力』を武器に発揮することが出来れば、2年ぶりシード権獲得、さらに上も見えてくる。 

TEXT=小岩井翼 (帝京スポーツ)


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