小町は主要区間の起用が濃厚
《撮影、写真提供=馬場遼》
総合力
前回大会、1区の勝亦が大きく出遅れ区間18位。チームも波に乗れず総合15位。シード権落ちの屈辱を味わった。30年間、指導してきた別府健至駅伝監督が3月に勇退し、渡邉正昭監督が就任。チームの雰囲気もガラッと変わった。今季は絶対的エースこそいないが、選手ひとりひとりがチームのために走るという忠誠心は新監督の下、培われた。誰しもが外すことなく自分の走りができれば、自ずとシード権、上位に食い込めるチーム力はある。その中でも、スタミナが売りの小町。5区の山上りを担当する可能性が高い。日体大の山上りと言えば、第89回の総合優勝の立役者の服部翔太(Honda)を思い浮かべる人も多いのではないか。小町はあそこまでの爆発力はないが距離の順応性においては引けを取らない。
また、4区起用が予想されている吉田。高校3年次、大牟田(福岡)で堀龍彦(東洋大)などと共に全国高校駅伝2位に輝いた時のメンバーであり実績は十分だった。大学に入ってからは不調も続き本来の力が出せていない。だが、箱根予選会ではチーム内4位、上尾ハーフで結果を残し調子を上げてきた。主将の奥野を中心に日体大の総合力を見せつける。
TEXT=小賀坂龍馬(スポーツ東洋)
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