エースとしてチームを牽引する松枝主将
《撮影、写真提供=馬場遼》
復活を懸けて
57回目の出場で11度の優勝を誇る順大。第83回大会の優勝は記憶に新しい人も多いのではないか。小田原中継所の地点で1位の東海大と4分9秒差の順大は5位。誰もが逆転は厳しいと思ったはずだ。しかし、5区・今井正人(現・トヨタ自動車九州)がその差を山上りで逆転し、2位のチームをさらに2分以上を離した。大逆転を演じ、区間記録で初代・山の神となった。復路でも1位を守り切り総合優勝を飾った。その2007年以降、優勝から遠ざかっている。
今年は松枝主将を中心に、チーム力で勝負。松枝は関東インカレ5000mで服部勇(東洋大)に競り勝ち3位に輝いた。さらにスーパー・ルーキーの呼び声高い塩尻はデビュー戦の全日本では区間4位の活躍。その他にも安定した力を持つ選手がそろう。このメンバーで常勝軍団の復活の足掛かりとして、まずはシード権を目指して箱根路を疾走する。
TEXT=小賀坂龍馬(スポーツ東洋)
5年連続57回目
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